汐留にある大好きなアド・ミュージアム東京。
広告という影響力を素晴らしい方向へ活用した今回の企画展、
「世界を幸せにする広告」展。この企画展は7/30まで。
この日に全てを観終わることはできなかったので、またこの企画展が終わる前に訪れたいのだけど、今回鑑賞した中で印象に残ったものをメモ、第一弾。
心にとまった作品たち
<WindMade>
WindMadeとは、25%以上風力発電を利用しているものがWindMade認定マークを取得できる。
WindMadeマークはこちらのサイトで見られます。日本にも認定企業が!
ベルギーのブリュッセルに事務局を置くWindMadeは、風力エネルギーを積極的に利用している企業や製品などを認定する世界初の環境ラベルで、国連グローバル・コンパクトやWWF、ヴェスタス(デンマークの風力発電機メーカー)、ブルームバーグなどによって共同設立されました。
確かに、オーガニックや環境に配慮した商品を選んでも、その商品がどのようなエネルギーを利用してできているのか、買い物中のその場で知りたくても難しい。
私は消費者として、そのメーカーが、どのエネルギーを使っているのか、環境に対してどのような姿勢をとっているのか知りたい。目に見えるところは安全、安心、自然であっても、環境に優しくないエネルギーの使い方をしているとしたら、できれば選びたくないな…と思う。商品の内容はもちろん、会社の方針も含めて総合的に判断できたらいいな。
このWindMadeのように、自然エネルギーを利用している証をすぐに知ることができる認定マークがあると、消費者としてはうれしいな。
個人としてもエネルギーに関しては小さいアクションをコツコツと。例えば、自動ドアをなるべく使わず手動のドアを使うとか、トイレにある音消しや、手を乾かす機械は使わないとか。家でも使っていないPCやタブレットの電源を落とす(デジタル品は電源を時々落とすと寿命も長持ち)、水も出しっぱなしにしない。どこでもトイレ紙も最低限の量を使う。
ところで、近所の商店街で閉店後もずっとライトをつけているお店があるけど、どんなにスタイリッシュでも節電(というか誰もいないし消すのが私はふつうと思うけど…)できないお店には購買意欲が薄れるのである。原発稼働を防ぐには節電、エネルギーを大切にすることは、もういつでも誰でもどこでも取り組むことなんだって思うんだけどな。今の電気量を基準にして電気をどう賄うかよりも、今よりどう使用料を減らせるかっていう対策、政策と教育を望む。
<Project Daniel>
アフリカ、スーダンの紛争で腕を失った男の子へ3Dプリンタで義手を作る、Not Impossible Labsという医療問題に向き合う団体が立ち上げたプロジェクト’Project Daniel’。紛争の犠牲となって両腕を失ってしまったDaniel君。
こちらのサイトでこのプロジェクトの詳細がわかります。
このプロジェクトの映像、感動した→
Project Daniel - Not Impossible's 3D Printing Arms for Children of War-Torn Sudan
この義手で2年ぶりに介助なしで自分で食事をしたときのDanielくんの笑顔は印象的。
3Dプリンタというものを初めて知った時、「ドラえもんが出してくれそうな、現代テクノロジーのすごさ…」漫画みたいだと思った。そしてちょっと怖いと思った。
過ぎたるは及ばざるがごとし、のように過剰な情報やテクノロジーの発展のしすぎによる問題も多い現代、しかし、この3Dプリンタのプロジェクトは素晴らしいテクノロジー活用方法の1つだと思う。なんとステキな偉業である。
そして、またまた素晴らしいのは義手の作り方を現地で教え、チームが去ったあとも週1のペースで義手が作られているという。現地で持続できることは本当に素晴らしい支援。
<Rescue Radio, The Rescue Continues>
レバノンへフィリピンやスリランカなどから家政婦として出稼ぎに来ている女性たちが、過酷な労働、性的虐待などにあい、パスポートを取り上げられて逃げることもできないという深刻な状況が問題になっているという。
そこで、
Rescue Radio The Rescue Continues
弱みにつけこむような邪悪なエネルギーや出来事、行動が良き方向へシフトするように祈りたい。ホントに転換されていくように。
想像できないくらいの苦痛に耐えている人がたくさんいる。そこへ救いの手を差し伸べてくれる人や団体がある。その手が届くように祈る。
<DKMS・help! I want to save a life>
骨髄バンクドナー登録がいまだかつてないほど簡単にできるアイデア。
うっかり、ケガしちゃったときなど、綿棒に血液をつけて郵送するだけ!
HELP I WANT TO SAVE A LIFE | Cannes Lions 2012 Grand Prix for Good
これ、世界中で実行可能になるように願う!!!
あの、Tedでもこのことがスピーチされて広まったんだって。
実際、このアイデアで1900%もドナー登録が伸びたとのこと。視野を広げてあらゆる可能性を見出してアイデアがうまれる、それで命が救われることにつながるって素晴らしい。そして広告の力、その生かし方に感動。
ミュージアム詳細>>
@アド・ミュージアム東京
開館時間:11:00-18:30 ※土曜、祝日は16:30閉館(最終入館は30分前)
住所:東京都港区東新橋1-8-2 カレッタ汐留
TEL:03-5400-6900
休館日:日曜・月曜休
入館料:無料
交通アクセス:
JR・銀座線・浅草線 新橋駅徒歩5分
大江戸線 汐留駅3分程