地球散歩

日記替わりの暮らしの備忘録【すべては機会】自然、太陽、海、森、渓谷、旅、音楽、ダンス、創作、自然療法♡

関西trip☆辰野登恵子さんと横尾忠則氏の作品観覧 (神戸編)

時系列では、これの前のことでいくつか書きたいことがあるけど、本当に楽しかった関西旅のことを忘れないうちに日記しとこう。

 

 

最近は高速バスが安いので、平日に夜行バス車中泊往復、現地1泊(時々2泊)での旅を時々する。これは私にとって、すごく気分転換になる趣味っぽいことの1つなのだ。

この高速バスtripで定期的に行くのは長野、京都が多い。どっちも大好きですわ!定期的に行かないとむずむずしてくる。

さて、この時期の平日で、東京から関西行きの夜行バスは3000円前後からあった。私は少し設備的なオプションを選び、往路は3,800円で池袋から神戸着、復路は3500円で京都から新宿着。十分安い。

 

今回の関西への旅の動機は主に2つ。

神戸でとても行きたい展覧会があることと、

京都の友人が1年近く海外旅をしていて一時帰国中なので会いにいくこと。

 

まずは、神戸、三宮に到着。朝7時半ちょっと前。

バス車内では、まぁまぁウトウト眠れて、コンセント付の、足元広めのシート。ブランケット付き(っていうても、小さすぎて、ブランケットと呼んでもいいのだろうか…)まぁとにかく、久々の関西上陸にウキウキ!

いつも、朝現地に到着するとまずはコーヒーを飲む。事前に三宮付近の早朝営業のカフェやモーニングなんかをさらっと調べてみたけど、一番魅かれたのは異人館にあるスタバ!神戸らしいロケーション、雰囲気の中でゆっくりコーヒーを飲みながら、今回の旅のあれこれを思いめぐらすなんて、ええなぁ!

そういうわけで、プラプラゆっくり三宮駅付近から歩き、スターバックス異人館店のOPEN8時ピタリに到着。

店員さんに「お仕事ですか?」と聞かれて「東京からさっき到着しました」というと、「ご旅行ですか!ありがとうございます!」と地元愛溢れるようなコメント。こちらこそありがとうです。かわいかったー

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ここにして正解!

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環境、雰囲気、建築、人口密度、このどれもがリラックスできる良い時間になるかどうかに影響する。あ、人もね。今回は1人だったし、さらに空いていたのでひたすらのんびり。

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とても雰囲気よく、朝一番で空いていて、ゆーっくりくつろげた。

お絵描きするくらいリラックスできて、予定よりも長居。最終的には異人館の雰囲気の中で海外にいるような気分にすらなってきた。近くにいたお客さんも外国人の方だったので海外ムードさらに高まる。

 

そしてスタバを出てから向かうのは、今回の関西旅の大きなきっかけ、

「辰野登恵子の軌跡」展 @BBプラザミュージアム

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この展覧会のことを知ったのは、NHKの「日曜美術館」という番組のあとにやっている展覧会、企画展のお知らせのコーナー(?!)で。見てすぐ、辰野さんの絵に一目ぼれ。

おこがましいけど、今私が色を重ねている色がすごく通じている感じで、色もドンピシャ好み。なんだかすごくなつかしいような、嬉しい邂逅、のような気分になってしまったのである。

このためだけでも神戸に行こう、と思ってバスを予約。(この後、京都で吸い寄せられるようにたどり着いた三浦景生氏の作品でも通ずるものを感じますた…)

展覧会場で流されていた辰野さんのビデオでのコメント、私も普段同じことを言っているので嬉し驚く。「洋服で自分好みの色を選ぶように、絵もそういう感じでいい」と。

私は本当に色の重なり、組み合わせやグラデーションを眺めるのがとても好き。

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とにかく辰野さんの作品に囲まれて、うっとりして、会場で幸せな気持ちを味わった。芸術の力、癒し、インスピレーション。この芸術の歓喜は最近日々高まっていく。

私のお絵描きは、色合わせ、重なりが重要で、あとは勝手に手が動いていき、大体が脳内植物園、脳内宇宙が描かれてしまい、最終的に大体ゴチャっとしていくのだが…そのゴチャっと、ユーモアを足したくなって、

「なんかちょっと横尾忠則氏の遊び心をひかえ目にやりたい感じかも」

と説明していたのだが(勿論あの域にはかないまへんがな)…

そしたらなんと!辰野さんの絵を観覧しに神戸まできたら、横尾氏のもと(美術館)へも運ばれ、なんというシンクロ現象か。

その横尾さんまでへの流れは、辰野さんの展覧会場、BBプラザの場所を駅を降りてすぐの地図で確認していると、地図上で「横尾忠則現代美術館」発見!!!徒歩圏、すぐそこ!

横尾さんの美術館があるっていうことは存じ上げていなかったので、神様がお茶目に案内してくれたな、と笑ってもうた。

これは行かねばならぬ。行くのだ。行ってみた。面白かった☆

現在、「ヨコオマニアリスム vol.1」展が11/27まで開催中。こちらの美術館では、横尾忠則が自身の創作と記録のために保管している資料、コレクションなどを預って調査を進めているのだって!わ、調査!その数、膨大とのこと、そうだろうなぁ…

横尾さん、過去何冊か自身の日記を掲載された本を出版しているらしく、この展覧会でも日記を公開してて、UFO呼んでめっちゃ大きいの見ちゃったり、いろんな人に会ったり、創作メモだったり、面白かった。パレットかわりにしている紙皿の絵具がARTのようだと人に指摘されてから、ご自身で集め、そのいくつかが展示されていたけど、カラフル色が好きな私はそれも楽しかった。

横尾さんの大きな大きな作品を間近で観ての率直な感想、「遠慮しちゃだめじゃ、どんどん自分の中の何かを出していこう。自分のクリエイティブは、まずは自分を励ます!」というようなこと。

 

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また、勝手な感想と推測だけど、横尾さんって周りがいろいろ騒いでも、蒸しするわけではなく自然に流れにのって、自分の感覚とか直感にずっと素直にやってるんだろうな、と思った。

 

インパクトのある何かに出会うと毎回、「遠慮したり、躊躇したり、人の意見や評価はシリアスに気にしないのがいいだろうな」と思う。なんでもいいとこどりすればいい。

 

これもリンクシリーズだが、最近私はずっと、東京新聞夕刊の横尾忠則氏の連載を毎回読んでいる。このタイミングでこれは、またおもしろい展開だな、と思った。

連載で横尾さんがいろいろなご自身の人生のエピソードを紹介してくれるんだけど、どれも面白い!

例えば最近だと、細野晴臣さんとインドに行って、二人で体調崩したりして、帰国したあとアルバムを二人で発表するとか、ゼロのつく年に交通事故にあって、一時は足の切断になりそうなのを鍼灸で助かったり、直接会うのが難しいといわれるダリにあっさり会いに行けたり…etc…

毎回へぇーっとトリビアだったり、感心したり、笑えたり、「人生の波乗りうまいなぁ」という印象。最近ようやく横尾さんのこと注目することになったが、この方は画家を超えた芸術家、純粋さを手放さなった人、スケール大きいわ!精神世界についてもかなり考えてこられたみたいだし!

 

会った事がない人、もう亡くなってしまった人、遠くにいる人、などなど実際に今直接的な関わりがなくても(ドロシー・ギルマンとか辰野さん、音楽に関しては相当数で)しょっちゅうそのような芸術家、作家、音楽家、写真家など芸術人、大事な友達、通りすがりの人や広告、TV、ラジオ、宇宙つながっているとしか思えない図書館など、など、など、から、その時の私に合ったかなり重要なヒント、励まし、伝言、インスピレーションなどを時空を超えてもらっているような気がする。

また、そのタイミングも完璧で、とっても面白くて、神様ってユーモアたっぷりでええなぁ!とありがたき歓喜である。遊び心って大事ネ。

 

旅話に戻って…

この日は雨が降ったりやんだり。移動の時はラッキーにも傘を使うほどではない霧雨。横尾忠則美術館からお向かいの文学館を眺める。絵になるわ…

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神戸も京都も都市でありながら、街からも遠くに山が見えることがとてもいい!ホッとするというか、なんだかよい空気が山から流れてきているような気がする。東京に住んでいると、景色に自然があるという素晴らしさに感動する。

 

ところで、BBプラザミュージアム横尾忠則現代美術館のあるこの界隈はたくさんの美術館、ARTスポットがあるんだな。ゆっくりまた巡れたらいいなー

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そんなわけで、楽しい予想外と共に神戸滞在を楽しんで、京都へ移動開始!

 

以前、関西の友人に「関西人はチケットショップをしょっちゅう利用して電車賃を得してる」と聞いたのを思い出して、早速チケットショップで、阪急線三宮から烏丸までを購入してみた。oh 200円もお得!なんだか関西術を使えたような気がして、これもまた愉快な旅情である。

 

阪急電車と梅田駅。床も電車もピカピカしている。

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今度は大阪にも立ち寄りたいな。

関西、関西弁、好きです。

 

京都編へ続く。