昨年から観たいと思っていた「TOMORROW パーマネントライフを探して」鑑賞。
お正月早々1月1日に、この映画を鑑賞したことは、2017年良い幕開けだったように思う。
ほうぼうで、この映画の話はしていて、私自身この映画を観たことからめぐる思い、アイデアなど、奮起して行動に、試行錯誤しながら継続していきたいと思う。
この映画「TOMORROW パーマネントライフを探して」は、
2012年、21人の科学者たちが権威ある学術雑誌「ネイチャー」に、私たちが今のライフスタイルを続ければ、人類は滅亡するという論文を発表し世界に衝撃が走った。 女優で監督、子供を持つ母でもあるメラニー・ロランは、シリル・ディオンと共に、未来のために解決策を求めて世界へと旅に出る。(映画公式ウェブサイトより)
公式サイトも内容充実(サイトに飛ぶと予告編が自動的に始まり音が出るので注意)
この映画の監督&出演のフランス人女優、メラニー・ロランは、私の大好きな映画「人生はビギナーズ」でヒロイン役だった。
(余談→「人生はビギナーズ」の監督のマイク・ミルズと、その奥さんのミランダ・ジュライも好き)
劇中、メラニー・ロランたちは、
フード、エネルギー、マネー、教育、
の各分野、世界各地へ、“新しい暮らしを始めている人々”へ取材の旅をした。
それぞれの旅の詳細は→
☆フード:
アメリカ・デトロイト、イングランド・トッドモーデンの都市農業、フランス・ル・ベック・エルアンのパーマカルチャー
☆エネルギー:
デンマーク・コペンハーゲンのカーボンニュートラル、バイオマス・エネルギー、アイスランド・レイキャビクの再生エネルギー、フランス・レユニオン島のアグリ・エナジー、アメリカ・サンフランシスコのゴミ再利用
☆マネー(経済):
フランス・リールのエコロノミー(エコロジー(環境)とエコノミー(経済)の融合、環境を保護しながら節約して経済活動すること)、イングランド・トットネスのトランジション・ネットワーク(石油への依存と地球温暖化を防止するため、理想的な地域作りを目指す)、イングランド・ブリストルの地域通貨、スイス・バーゼルの補完通過、アメリカ・オークランドのローカルビジネスネットワーク、アイスランド・レイキャビクの市民革命、インド・カザンバッカムの革命的な民主主義
☆教育:
←
以上、どれもがとても興味深かったので、映画の最初から最後まで夢中になり、集中して観た。
(映画が良かったので考え思う事がとめどなく、この文も長くなりそう…)
映画からのインスピレーションで「もし自分がやるとしたら…こうしたい、ああしたい」とイメージしたこともあったし、観た事を参考に、具体的に思い浮かべるアイデアもあった。
映画からの帰り道、私が自分自身へ問うていたこと→
- 経済に関して、一般市民のイチ消費者の私は、どこにどのようにお金を使い循環させたいか?どういう消費の選択をするか?
- 普段の暮らしでまだテコ入れできる自然な方法はあるだろうか?
- 不要な社会通念や過剰な情報に振り回されず、本当に必要な知識を見極めて学ぼう
- これまで流されていた常識を再検証して手放せる不要なことはあるか?
- もはや機能していないシステム(政治、消費社会)についての洗脳がないか?、一部の利益や自然破壊につながるシステムに加担しないには?
- これからの地球と人類、生命体が健やかなバランスをつくっていくにあたって「新しい常識」を楽しみながらクリエイトするには?
- 個人、組織やコミュニティ、政治の分野それぞれにおいて、本当の意味で地球規模の健やかなバランスをめざしてできる望ましいことは?
これから学ぶこと、行動することが山ほどあるなと思った。
まずは難しい複雑なことではなく、日々の暮らしでできることから取り組む事が大事だなと思う。
今思いつく事で、すぐ行動したいと思ったのは、
- 電力会社をきちんと選ぶこと(保留にしっぱなしだった…反省)
- 家族2人が使う3台の携帯電話をソーラー充電でまかなう
- 可能な限りの範疇で、大手企業、マスプロダクトの安売り商品を購入するより安全、品質良好なもの、ローカルなものを選ぶ、できれば個人店で購入を意識し検討すること(大手のものでも会社の理念に共感できるところでの消費)
他にもまだある。
想像力を持ち、常に意識し考えて行動することの継続、ということも大事だ。
勿論、家でも、もっともっと、電気、水道、ガスの節約、楽しめる工夫を。
特に、エネルギーについては、即(各自誰もが現在居る環境で)できることに早急に取り組むべきだな、と思った。もう時間がないから。
我が国日本の政治では、いまだに原子力発電の持とうという選択肢があるという(その選択は謎だわ、ついこないだ原発事故があったというのに、学習能力がないよー)
電気が足りないからすぐ「作る」、のではなく可能な限り「節電する」という運動を国で掲げよう、という取組みや、
どうしたら節電したり電気を減らせるか、そのことを教育し提案し推進するような政府のはたらきを希望したい。
そもそも電気、使いすぎなのよね…麻痺か…
(例えば常々気になっている事がある。街中で、いくつかのお店がインテリアのこだわりなのか宣伝なのか?なんなのかは謎だが、閉店後にも電気をつけっぱなしにしている店が結構多い…「あぁ節電はどこへやら…」と悲しく思う)
震災から時が過ぎても、たとえ何かがあってもなくても、エネルギーを大切にすることは地球上、万国共通なのだと思う。
ただ、電気をもし自然エネルギーでまかなえたとしても、節電を続ける必要はある。
電気を使いすぎて温暖化助長をしてはならぬ。気候変動から自然災害は増える。
このままでは、昔ながらの良き知恵や、化学技術の力も及ばないほどの恐ろしい災害が起こってくる確率は高い。
映画でも触れていた石油依存からの脱出など、エネルギーについて課題は多々ある。有限な資源に依存し続けることはできないものね…
まずは、世界がもっと自然エネルギーへシフトすれば、
金銭的にも初期費用以上の利益はあとでかえってくるうえ、後に得となるし(太陽光、水力、浮力、波力、地熱自体は無料なのだ)普及していけば地球も動植物人類もより健やかに。
現状では、経済社会の仕組みは公になっていないことが多々あるだろうな…
たぶん、一部の大きな組織や人々の利益や権力がメインで動いていて、社会や政治もそれらとの関係は切っても切れないのかな?と思わずにいられない…
十分足りているのに新しく建築する、大規模な再開発が続くことや、経済ありきで動く社会システムにはうんざりしちゃうもの。
思うに、人間はストックしたがる生き物だし、欲があるから、狭い世界だとどうしても利益を求めて戦いが始まるのではないか?
しかし、そのために地球環境、自然、生命体が犠牲になる時代は終わっていく、本当の意味での優先事項を見極めていける世界と信じたい。
個人でも小さなことでも積み重ねていく成果を信じてできることをどんどん実行しよう、と改めて気合が入るきっかけになったこの映画に感謝したい☆
もうすぐ、フードロス問題についてロードムービー「0円キッチン」の公開もある。
私はこの映画「0円キッチン」の鑑賞券で初のクラウドファンディングをした。
自分の労力、時間、お金を意味あることへ使っていきたい。
「0円キッチン」鑑賞が今から楽しみ。
(東京は1/21よりアップリンク渋谷にて)
またオマケ余談;
映画「TOMORROW パーマネントライフを探して」を観ることになった流れもかなりテンポよく運ばれた。
観るのを決めたのは(上映時間がわかったのは)
買い物に出かける道中、動機はなんでだか忘れたが、パートナーに向かって延々と環境問題について何ができるのか興奮して話していたら、この映画のことを思い出して時間を調べたら20分後に上映、さらに映画館から10分弱のところにいた。
はこばれている!と思った私はダッシュして鑑賞しに行った。
そして帰宅後、録画していたお気に入りTV番組の内容がエコに関する回であったことはさらに感慨深い流れを作ったのであった。
なんと良きスタートのお正月であることか、ありがたい。